世の中には『上司ガチャ』なんて言葉があり、まさに会社に入ってみないとどんな上司にあたるかわからないという状況があるわけですが、パワハラ上司を引いてしまった場合は要注意です。
なんでよりによってこんな上司がいる会社にはいってしまったんだろう・・・
このように思っている方は少なくないと思います。
パワハラしてくる上司がいるという場合は今すぐ転職を検討すべきです。パワハラに耐えることを続けていても何の得もありません。私もパワハラ上司のいる会社から逃げたことによって今があると思っています。
本記事ではそういった転職を検討したほうがいいパワハラ上司の特徴と弱点、効果的な対処法についてまとめました。
パワハラ(パワーハラスメント)とは
パワハラとは、パワーハラスメントの略であり、同僚や部下に対して、立場を利用した過度な怒鳴り付けや嫌がらせを行い、精神的・肉体的な苦痛を与える行為ことを指します。
厚生労働省は、パワハラを以下の6つの類型に区分しています。
- 精神的な攻撃(同僚の目の前で叱責など)
- 身体的な攻撃(殴る・蹴る・叩くなど)
- 過大な要求(異常なノルマの押し付けなど)
- 過小な要求(事務員なのに廊下の掃き掃除や外の草むしりだけやらされるなど)
- 人間関係からの切り離し(一人だけ席を別室に移されるなど)
- 個の侵害(家族(両親・子ども・配偶者)や恋人の悪口を言うなど)
※参考:パワハラ 6類型|厚生労働省
これらの行為はパワハラにあたります。もちろんこれら以外はパワハラとみなされないわけではないので、もっと細かく見ていけばパワハラに該当する行為もたくさんあります。
パワハラ上司の特徴7選
ここからは、パワハラ上司の特徴を10個挙げてみましたので、こういう上司が職場にいないか確認してみてください。当てはまる人間はパワハラ上司の可能性が高いです。
- すぐに怒る(沸点が低い)、怒鳴る、罵倒する
- すべて否定から入る、他人の意見を聞かない
- 部下や人のせいにする
- イライラを人やモノにぶつける
- 常に他人を見下している
- 根性論を押し付けてくる
- 言うことがコロコロ変わる
1.すぐに怒る(沸点が低い)、怒鳴る、罵倒する
いくら部下がミスを犯したからと言って、すぐに怒るといった沸点の低い上司とは関わりたくないですよね。ましてや怒鳴るタイプの上司がいる場合は要注意です。
人は怒鳴られるとどうしても委縮してしまいますし、怒鳴り声を聞くだけでも気分が悪くなるものです。そんな職場に居続けていては、いつか精神を病んでしまいますよ。
罵倒してくるのは最も厄介で、「死ね」「バカ」などの暴言を浴びせてくるのは立派なパワハラです。今すぐ転職活動に取り組んだほうがいいレベルの最悪の上司です。
また、怒鳴らなくても何度もミスをしているわけではないのに、少しのミスで怒るというのは、その上司が完璧主義者か自己中心的な性格をしていることが考えられます。そんな上司についていきたいという人は少ないでしょうし、離職率も高くなりそうです。
2.すべて否定から入る、他人の意見を聞かない
こちらが意見をだしたり、質問をされて答えたりした際にすべてまずは否定するというような上司がいます。
他人の意見をすべて否定するという人間は自分がすべて正しいと思っている人間です。企画などをする際に意見を言ったら、「いや、~~~だろ」と、どんな部下であろうと部下の意見を認めない上司は割といます。
自分が間違っていたとしてもそれを絶対に認めないし、部下が意見してきた、盾突いてきた、と思い込んで人を罵倒し始めますので、手が付けられず、部下は自分の意見を言えなくなり、ストレスを抱え込むようになります。
3.部下や人のせいにする
これはかなりのクズです。自分の失敗・ミスを部下や同僚のせいにするという人間です。
部下がミスをするというのは、上司の指示の出し方が悪かったという場合ももちろんあります。自分で指示を出しておきながら、部下が失敗したときに「上手くやらないお前が悪い」と自分の任せ方が悪かったくせに部下に責任をなすりつけてくるパターンです。
こうなってしまえば部下としても「上司さんの指示が悪かったからです」とも言いにくいし、かなり辛い展開ですよね。
ここに関しては対処法を下記記事で詳しく解説していますのでよければあわせてご覧ください。
4.イライラを人やモノにぶつける
イライラを人やモノにぶつける上司は尊敬されるタイプの人間ではなく、確実にパワハラ上司です。
自分が上司から注意されたり、怒られたときや、自分がミスをしてイライラしたときに他人やモノにあたる人間もイヤですよね。
個人的な感情でその怒りの原因にまったく関係していない他人への口調がきつくなったり、キーボードを打つ音が激しくなったり、机をたたく、床を蹴るなど苛立ちを制御できないタイプは精神疾患を抱えている可能性があり、あまり近寄らないほうがいいタイプの人間です。
その人間が激高したときに暴力を振るわれかねません。一刻も早く逃げましょう。
5.常に他人を見下している
常に他人を見下している人間もパワハラ上司の特徴です。
見下されて気分のいい人間はいるはずがありません。でも人を見下して生きている人間というのが存在するのも事実です。
学歴や、身分、給料、外見など様々ですが、この中でも特に面倒なのが学歴と外見で見下してくるタイプですね。ことあるごとに自分の学歴を持ち出してマウントを取ってくる人間や、外見(身長や顔立ち)を悪くいってくるタイプはかなり性格が悪いと言えます。学歴という過去の栄光しか誇るものがない人間、他人を貶すことに生きがいを感じる人間なのでしょう。
私は会社でちょっとお高い差し入れをもらった時に、『お前じゃ二度と食えないものなんだから貰っとけよw』といわれたことがありました。差し入れ程度でマウントを取る人生、悲しくないですか…?
6.根性論を押し付けてくる
根性論を押し付けてくるのは昭和生まれの上司にありがちです。
何かと言いがかりをつけてくる際に「最近の若いもんは~」とか頭に付けて嫌味いってくるウザい上司です。その上根性論を押し付けてくるなんてなれば最悪です。40代より上の世代なんかは学生時代体罰もバリバリあったうえに、とにかく根性論を押し付けられたという経験をしてきた世代でしょうから、それを下の世代にも押し付けてくるという人間は少なくないです。
「努力が足りない」「頑張れてない」などと具体的なアドバイスをせずにしまいには罵倒してきて「愛のムチだから」なんて救いようのないことを言い出します。
7.言うことがコロコロ変わる
言うことがコロコロ変わる上司もパワハラ上司の特徴です。
個人的には辞めたくなる上司ランキングでかなり上位に食い込んでくるタイプです。多くの人は言うことがコロコロ変わる上司には付いていけません。
指示の内容が前日と変わったりすると、それまでにやった作業が無駄になりかねないし、「前こう言ったよね?」と言われてもないことを主張されてキレられるとたまったもんじゃありません。
上が言うことをコロコロと変えていると下の社員はその分振り回されることになるし、そうなるとほかの社員はどんどんやめていき、自分に仕事が回ってきたときも同じことが起きて被害が回ってくることになります。
パワハラ上司の意外な弱点
パワハラ上司は意外な弱点を抱えています。弱点を知り、次の項目で紹介する対処法にもつなげていきましょう。
- 気が小さく自信がない
- 部下に舐められることを恐れている
- 出世欲に溢れている
- ストレスが溜まっている、過去のトラウマがある
- 家庭内での自分の立場が低い
気が小さく自信がない
パワハラをする上司は意外と気が小さくて自信がない人間が多いです。
虚勢を張るように、自分を大きく見せたいがために他人に威張り散らすという行動に出てしまうのです。
実は自信がないことを悟られたくないがために、先手を打って他人に攻撃的になってしまいます。
立場を利用して、自分を強く見せるためにパワハラをしているのです。
部下に舐められることを恐れている
部下に舐められないように自分に威厳を持たせたいと思った結果、パワハラを行うという愚行に出てしまいます。
舐められることで自分の立場が低くなったり、周りからの評価が下がってしまったりということが怖く、自分が傷つくのを恐れています。
その結果、大声で怒鳴ったり罵声を浴びせたりして自分の強さを示そうとするのです。
そんなことをしなくても自分の仕事ぶりをアピールして、仕事ができる人間だとわかってもらえれば部下からも尊敬されるはずなのに、それにも気付けない愚かな人間です。
出世欲に溢れている
部下にパワハラをすることで、自分の能力・偉大さを示して出世したいという欲を全面に出してしまっている者もいます。
自分が出世したいがために他人を下げるという下衆な方法を取り、上に行こうとしているのですね。
これまでこの方法を取って実際に出世してきたのか、出世してきた人間がその上の上司にいるのかはわかりませんが、「出世したい」「自分が一番と思われたい」「自分を認めてほしい」と、人一倍小心者で認められたい欲求に溢れています。
ストレスが溜まっている、過去のトラウマがある
日頃からストレスが溜まっていて半分八つ当たりのような形でパワハラをしてきたり、過去のいじめや自分がパワハラを受けた経験があるといったトラウマから、パワハラをしてくるケースもあります。
これらは自分の精神を保つためだけの身勝手な行為であり、到底許されるものではありません。
縦社会の学生の部活動では1年生は奴隷、2年生はお世話係、3年生は神様のような扱いを受けるといった文化があるところがあります。
これがその典型で、過去に自分がやられたから、上の立場になったら今度は自分がやってやる番だ、と思っていていつまで経っても改善されないのです。
そういう事が起きている会社は、もうそういう文化が染み付いているので、居続けても無駄かもしれません。
家庭内での自分の立場が低い
家庭内で妻・子供からの自分への当たりが強いなど、家庭内で自分の立場が低いため、「せめて会社くらいでは」と部下にパワハラをして上の立場を保とうとしている場合もあります。
同情の余地もあるかもしれませんが、パワハラをすることが許されるわけではありませんん。
もしそういった家庭内で苦労している話を耳にしたら、「そのストレスを他人にぶつける可哀想な人」くらいに思っておきましょう。
理不尽なパワハラ上司の対処法
理不尽なパワハラ上司が職場にいたときに、私的にはすぐに転職すべきだと思いますが、「うわ、こいつパワハラ上司じゃん、もう会社辞めよう」と入社初日や入社から日が浅いのにすぐ辞めるというのは現実的には難しい場合もあるでしょう。
このように今すぐは辞められないし、もうちょっと続けたいという場合にパワハラ上司に対する対処法についても解説します。
「耐えて耐えて頑張ったけど、もう我慢できない、今すぐ辞めたい。けどパワハラ上司に辞めることを認めて貰えない」という場合には退職代行サービスを使用することをおすすめします。
退職代行のおすすめ業者や、失敗しない選び方などをこちらの記事で解説しています。
相手を理解するよう努める
パワハラ上司の弱点の項目で紹介したように、意外とパワハラ上司は小心者で何かを恐れていたり、他に事情があってそこが引き金になっているケースがあります。
そういった心の闇の部分を知ることで意外と打ち解けられたりする場合もあります。
もし話ができないレベルとしても、バックグラウンドを知らずとも相手の弱点を知っているだけで「ああ、この人は自分の弱さを悟られたくないんだな」と精神的に優位に立つこともできます。
相手を理解するところから始めてみて、それでも無理なら退職を検討するとよいでしょう。
ボイスレコーダーを常備する
もうボイスレコーダーは必須です。特に罵倒系やコロコロ言うこと変わる系の上司がいる場合は肌身離さずボイスレコーダーを持ち歩くようにしましょう。
暴言や責任のなすりつけなどを受けた場合には、「言った」「言ってない」という争いになる可能性が高いため、録音をしておくことで証拠になります。もううつ病になりそう…というくらい追い詰められているなら今すぐボイスレコーダーを買ってください。証拠は押さえておいて損はないです。
ただし、ボイスレコーダーを持っていることを悟られる、指摘されたりなんてことがあると会社での立場が悪くなりかねないので、できれば気付かれたくないですよね。
そういう場合にペン型のボイスレコーダーがおすすめです。ペンの形をしていると気付かれにくいです。なるべくワンタッチで録音開始ができるものが良いです。
別の上司やパワハラ上司の上司に相談する
パワハラ上司以外の上司、またはそれ以上の上司に相談するのも有効です。部下をいびるのが好きな人間というのは自分も過去にそういう経験をしてきたからこそ自分が上の立場になったときに、同じことをすることでストレス解消する、というパターンが多いですから、上司を恐れている場合もおおいです。上の上にチクることで面目を潰すことができ、ある種の仕返しのような形で対抗できます。
ただし、上の上に気付かれていない場合はあるにせよ、パワハラが見過ごされているという可能性もあるため、有効打とならない場合もあるので、慎重にいきましょう。
法的に対処する
パワハラは違法行為ですから、法務局にすることで人権侵害の救済措置をしてもえらえる場合もありますし、最悪弁護士を雇って訴えを起こすことも可能、十分に勝てる見込みもあります。
暴行は傷害罪にもなるし、暴言などは強迫になることもあります。退職覚悟で警察に行って刑事告訴するか、裁判所に訴えて慰謝料請求をおこなうなど検討しましょう。
こういった場合にもボイスレコーダーは有効なので、一つは持っておくといいですよ。
まとめ:パワハラ上司の弱点を知って有効に対処していこう
以上、パワハラ上司の7つの特徴と弱点、有効な対処法を解説してきましたが、上記の特徴が複数当てはまる上司がいたらかなり危険です。
潰されかねませんので、今すぐ転職を検討したほうがいいです。
パワハラ上司に退職を認めてくれないという場合は、退職代行サービスでやめてしまうというのも一つの手です。
パワハラ上司は退職を認めてくれない場合が多く、交渉するのも時間の無駄というパターンも結構あります。
》退職代行サービスおすすめランキング&料金比較!失敗しないための選び方を解説
パワハラによるストレスをため込んではいけません。パワハラを我慢し続けるといずれうつ病になってしまいますし、そうなると『何に対してもやる気が出ず、食事も満足にできない』『自殺を考え始める』『栄養が足りなくなる』などの症状が出始めます。うつ病はこのように最悪死に至る病気ですから、うつ病にならないように気を付けてください。
パワハラを受け始めると精神はすり減っていく一方ですから、決断は早いほうがいいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ら、うつ病にならないように気を付けてください。
パワハラを受け始めると精神はすり減っていく一方ですから、決断は早いほうがいいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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